国土交通省が9月19日に発表した基準地価の上昇率第1位の大名古屋ビルヂングです。
地価は588万円/㎡にて坪2000万弱、上昇率は+35.2%です。
もちろん名古屋駅の真ん前で、JRセントラルタワーズの向かい側です。
周辺の取引事例からすれば本当は100%位上げても誰も文句は言わないでしょうが、そんな極端な例はバブルの時でさえ見受けられなかったし、いくら元気な名駅前でも家賃が坪3万から東京丸の内並みの坪6万に急に上がるわけでもないので+35%あたりに落ち着いたのでしょうか。
このビルは昭和37年竣工の古いビルで、オーナーは日本一の大家さん、三菱地所です。
もともと小規模な部屋が多いのか、核テナントというのが見受けられず、100社以上の会社と50以上の店舗が入居しています。
耐震補強も済んでいるので当面このままでもよいのでしょうが、資金の潤沢な地所さんが最高の立地に存する古いビルをいつまでもそのままにしておくとは思われないため、地所がいつ頃どんな計画を発表するかが注目されます。
次は上昇率2位(+35.0%)の第三堀内ビルです。(手前の黒っぽい大型ビル)
桜通りをはさんで大名古屋ビルの概ね向かいあたりに位置します。
オーナーの堀内家はこのビル以外にもいくつかのビルを名駅の東に展開している地元の古くからの地主です。
名駅の東側は、大名古屋ビルを含む北を三菱に支配され、南を三井に支配されており、地元資本はこの堀内家と名鉄くらいでした。