風は強いですが、良い天気となりましたので、昼休みに近くのレトロな建物を見てまわりました。名古屋にはドラマや映画の撮影に使われるレトロなビルが結構あるのです。
まずは広小路通の納屋橋のたもとの「旧加藤商会」です。1931年(昭和6年)に貿易商の本社ビルとして建築されました。タイの領事館として利用された時期もありましたが、現在はタイ料理のサイアムガーデンが入っています。(中区錦1-15-17)
最近のドラマ「運命の人」でも弓成記者と三木昭子が並んで歩いていたような気がします。
広小路通を東へ歩き、伏見の駅を通り過ぎたところの「三井住友銀行」です。1935年(昭和10年)に旧三井銀行名古屋支店として建てられました。古代ギリシャ時代のような円柱が特徴です。(中区錦2-18-24)
さらに広小路通を4ブロックほど歩いたところの「旧三菱東京UFJ銀行貨幣資料館」です。1926年(昭和元年)に旧名古屋銀行(東海銀行の前身のひとつ)の本店として建てられました。その後は東海銀行本店、中央信託銀行名古屋支店として利用され、2002年(平成14年)に貨幣資料館になりましたが、2009年(平成21年)に貨幣資料館が移転したため、現在は空家となっています。
さらに広小路通を栄方面に2ブロック行ったところの「名古屋明治屋ビル」です。1939年(昭和14年)の由緒あるビルですが、先日の新聞発表がありました通り、5年後くらいには取壊しとなる模様です。(中区栄3-2-9)
これらの他に広小路通には、旧住友銀行名古屋支店(1925年建築、1998年解体)や名古屋徴兵館(名古屋大和生命ビル)1939年建築、2004年解体などがありましたが、残念ながら解体されました。
レトロな建物が街から消えるのは残念ですが、オーナーにとっては所有していることも大変です。どんなに古くなっても固定資産税評価額は新築の2割までしか下がりませんし、外壁のタイルが剥がれて通行人に当たれば大変です。耐震工事をしないままで、もし大地震で倒壊して犠牲者が出れば所有者としての管理責任を問われるかもしれません。やはり行政自身が所有するか、よほどの援助がなければ維持し続けるのは難しいと思います。
最後はレトロではなく、レトロ風の「慶祥楼」です。錦橋の近くに2011年12月に完成したばかりの結婚式場、レストランです。(中区錦1-8-37)
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