私たち、土地の職業専門家の間では、地震による津波や原発からの放射性物質の拡散と同じように、土地の液状化が今後の鑑定において重要となってくるのではないか、と話題になっております。
鑑定評価において、土地の要因の中で地質・地盤という項目があるのですが、いちいちボーリング調査するわけにもいかず、ほとんどの場合には「地質・地盤は普通である。」と記述しておりました。
普通とは、どのように普通なのか、依頼者も関心がないために質問されることは全くありませんでしたが、今後はきちんと記述しないとまずいのではないか、と思い始め、恥ずかしながら鑑定士になって初めて図書館で調べてきました。
評価対象地は、岡崎市の国道248号のイオンモール岡崎に近い「竜美南」であります。
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上記の画像のとおり、竜美丘地区の一帯はGyとなっています。凡例によれば、Gyは中生代の白亜紀後期に形成された花崗岩の地層となっており、頑丈な地盤であることがわかります。地震による液状化の恐れは非常に低いものと思われます。また活断層も今のところは見つかっておらず、三河湾からは14km離れており、標高も20m~30mありますので、建物の敷地として適するものと判断されます。
さて旧市街地である、康生地区のシビコ周辺はM、すなわち新生代第四紀の礫(れき)・砂・粘土で引き締まった地層ということで、花崗岩ほどではありませんが、頑丈な地盤といえます。
一方、康生地区の西の国道248号から西は矢作川に近い低地であり、記号もOということで地盤はやや弱いということがわかります。
掲載した画像の出典は、県が出した資料なので著作権に抵触はないと思います。
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