天まで抜けるような秋空の下、鈴鹿にF1グランプリが帰ってきました。
今年はテレビ観戦の予定でしたが、9月下旬になってヤフーオークションにチケットが多く出品されましたので筆者もゲットして行ってまいりました。

V2席のHブロックから1コーナーを見た眺めです。本当はグランドスタンドより1コーナーに近い席の方がレース観戦はおもしろいですが、スタート前の雰囲気やピット作業を見られる点でV2席もやはり魅力的です。

スターティンググリッドに並ぶF1マシンが目の前です。しかも屋根付きなので雨が降ってもOK。座席も映画館のように1人ずつイスが別れているので加齢臭のするおっさんと密着することもありません。こんな良い席は生まれて初めてです。
なにしろ定価で買うと1人72,000円で、目の飛び出るような高い席です。こんな高い席を自分の金で買う人はあまりいません。ほとんどが法人需要です。いろいろな理由で企業がチケットを手にするのですが、結局は金券ショップやネットオークションに流れるのでしょう。おかげで筆者も鈴鹿に来ることができました。

スタートを待つ日本人ドライバーの中島一貴のマシンです。

トヨタチームのピットです。陰になってよく見えませんが、ヤルノ・トゥルーリのマシンのタイヤ交換をしています。

こんなにご機嫌のV2席ですが、ご覧のとおりずいぶんと空席が目立ちます。中には1番から10番まで1列まるごと空いている席もあります。
売れ残ったのか、スポンサーからチケットを分けてもらった企業が金券ショップに持ち込まなかったのかよくわかりません。
鈴鹿サーキットは今回のために200億円かけてコースや観戦席をリニューアルしたのに、こんな良い席が空いているのはもったいないです。
もっとチケット代の定価を安くして多くのファンが目の前でレースを見られるようにしてほしいです。
思い出せば筆者が最初にF1を見に来たのは20年以上も前の1987年、応援していたウィリアムズホンダのナイジェル・マンセルが予選でクラッシュし、フェラーリのゲルハルト・ベルガーが優勝した時です。
中島一貴のパパもロータスホンダで参戦していました。世の中はバブル景気でしたが当時は筆者も若く、稼ぎは少なかったのでチケットは当然一番安い自由席です。キャンプや釣りで使う折りたたみのイスを2つ肩に担いで、日の出前の暗い道をゲートから遥か彼方の自由席をめざして歩きました。
スタートの8時間以上も前から自由席に陣取りましたので、スタートまでの間、近くに座った人たちとのF1談義が楽しかったです。
値段が高い席が必ずしも楽しいとは限りません。タイタニックの映画でも1等船客の退屈なパーティーより船底で毎晩開かれる乱痴気騒ぎの方が楽しそうでしたね。