3月15日に上場したJ-REITのクリード・オフィス投資法人が3月に購入したビルです。
元々はミネルバさんが土地を買って建てた、賃貸可能面積が600坪強の小型ビルです。私募ファンドならともかく、上場RIETがこんな小型のビルを買わなければならないほどポートフォリオに組み入れる物件が不足しているのでしょうか。
5月10日現在も坪1万円でテナント募集中ですが、テナント案内板を見ると10Fのうち、7F・8Fは表示がないので空室でしょうか。
以前、1Fにファミリーマートが入っており、結構繁盛していたように見えたのですが、今は夜しか営業しない居酒屋さんに変わっており、オフィスビルとしてのグレードを下げてしまいました。
これまで何度も書きましたが、当社も事務所を構えるこのエリア(堀川と江川線の間の名駅5丁目)はアクアタウン納屋橋を初めとする中高層共同住宅やオフィスビルなどが建築中で注目のエリアではありますが、現状は商業集積度が低く、一流企業の入居はほとんど見られません。
さて公にされている情報開示資料によれば今回の売買価格は14億7400万円です。
年間賃料が9100万と開示されていますので、グロス利回りは6.17%です。
平成11年頃、ここの土地はたしか3億程度で売買があったと記憶しています。
ビルの建築費が20万~25万/㎡×2,716㎡=5億4000万~6億8000万、立体駐車場が5000万~6000万としても転売利益は相当なものだと推察されます。
平成11年といえば長銀・日債銀が破綻した翌年で、不動産市況は最悪の頃です。
やはりこの時期にリスクを取って投資した、度胸と先見性のある人はリターンも大きくて当然なのでしょうか。
名称 COI名駅ビル(旧:ミネルバ2001ビル)
場所 中村区名駅5-30-1
買主 クリード・オフィス投資法人
概要 S10F 敷地374.39㎡ 述べ床2,716.21㎡ 賃貸面積2,064㎡
完成 2001年3月